FORMACS™シリーズ

全有機炭素（TOC）および全窒素（TN）分析装置

様々な自然環境、家庭、工業的排出源から採取された試料中の炭素や窒素を迅速かつ信頼性の高い方法で測定する必要がある場合に最適なソリューションです。

概要
TOC 分析
TN analysis
固体中のTOC
ソフトウェア
アプリケーション

分析およびスループットの課題に対応

FORMACS™ シリーズは、さまざまな環境試料中の炭素種および窒素を高温触媒燃焼により迅速かつ高い信頼性で測定するために最適です。

FORMACS™ HT は、オートサンプラー（150 ポジション）による大量バッチ処理でも、スタンドアロンモデルとしても、よりクリーンな試料の TC、IC、TOC、NPOC、POC、DOC を測定できるよう設計されています。

FORMACS™ HT-i は、ダイレクト注入機構とワイドボアのピックアップ・注入ニードルを備え、特に微粒子を含む試料や懸濁液に対して有用です。

いずれのモデルも、TN／TKN の測定や、固体中の TC と IC の半自動分析機能による拡張が可能です。

動画を再生する

ボタンをクリックして FORMACS™シリーズ TOC／TN 分析装置をご覧ください。

FORMACS™シリーズ TOC／TN 分析装置

FORMACS ™ HT

FORMACS™ HT TOC 分析装置は、高温触媒燃焼を利用して液体試料中の全有機炭素（TOC）を迅速かつ高い信頼性で分析します。本装置は、水試料中の TC、IC、TOC、NPOC、POC および DOC を測定するように設計されています。

FORMACS™ HT-i

FORMACS™ HT-i TOC／TN 分析装置は、高温触媒燃焼炉への直接試料注入により、液体試料中の全有機炭素（TOC）と全窒素（TN）を、迅速かつ高い信頼性で分析します。本装置は特に微粒子を含む試料（懸濁液）用に設計されていますが、他の様々な試料マトリックスからの窒素・炭素分画の濃縮にも対応できます。

FORMACS™ HT

高温 TOC 分析装置

FORMACS™ HT 全有機炭素高温触媒燃焼システムは、全炭素（TC）、全無機炭素（TIC）、全有機炭素（TOC）、溶存有機炭素（DOC）および非浸透性有機炭素（NPOC）の分析に対応する汎用性の高いモジュール設計と優れた性能を特徴とします。この設計は、顧客の最新の要求事項に合致するよう開発され、医薬品や飲料水のような清浄水に含まれる TOC を測定することができますが、廃棄物、表層水、海水、土壌抽出物の分析にも同等の性能を発揮します。

この全有機炭素分析装置は、試料と標準液をロータリーセプタムレス注入ポートから直接導入し、TC と TIC を分析するスタンドアロン分析装置として使用できます。試料数が多い場合は、オプションのランダムアクセスオートサンプラーを使用することで、TOC 測定の完全自動化が可能です。オートサンプラーには、容量の異なるバイアル用の異なるカローセルが用意されています。NPOC 測定のための試料の前処理は、操作ソフトウェアによって完全に制御され、操作者が好みのモードに設定できます。デュアルニードル設定機能により、現在の試料の分析中に次の試料の酸性化とパージが可能で、貴重な分析時間を節約できます。

FORMACS™ HT-i

FORMACS™ TN

全窒素分析装置

FORMACS™ TN 分析装置は、ND25 全窒素検出器を使用して全窒素（TN）を分析します。化学発光検出法（CLD：chemiluminescence detection）を用いて、ppbレベルの低濃度からppmレベルの高濃度まで、全窒素を短時間で高精度に測定できます。

また、FORMACS™ TNは、NO3 + NO2（NN）分析のための統合された NN 反応器により、全ケルダール窒素（TKN：Total Kjeldahl Nitrogen）分析のためのユニークで費用対効果が高く、安全な代替法を提供します。TKN 値は、TN 分析と化学還元による NN 分析の 2 つのステップで決定されます。NO3 と NO2 は一酸化窒素（NO）に還元された上で CLD 検出によって検出されます。TKN 値は差分を取る（TKN = TN - NN）ことにより自動的に得られます。このユニークな TKN 分析法は、分析時間が非常に速く（5分）、有害な分解酸を使用しません。

PRIMACS™ MCS

固体試料用 TOC アドオンモジュール

FORMACS™シリーズ全有機炭素／全窒素分析装置は、PRIMACS™ MCS アドオンモジュールにより、土壌、堆積物、汚泥などの固体試料の全有機炭素（TOC）分析用に拡張できます。

PRIMACS™ MCS はデュアルオーブン設計で、全炭素（TC）と無機炭素（IC）を別々に分析できます。TC は触媒酸化により測定され、FORMACS™シリーズ TOC 分析装置の NDIR 検出器で検出されます。IC は IC 反応器内で試料を酸性化することにより測定します。PRIMACS™ MCS ソフトウェアがデータを収集し、差分を取る（TC - IC = TOC）ことで試料のTOC濃度を計算します。

PRIMACS™ MCSは、最大 3 g までの試料の TC、IC、TOC を、絶対炭素量（測定範囲は 500 µg～40 mg）で分析します。FORMACS™シリーズ分析装置と PRIMACS™ MCS アドオンモジュールの組み合わせは、FORMACS™シリーズ TOC 分析装置の低‐高レンジ自動切り替え IR 検出器を用いて、水性試料中の低 ppb レベルから固体物質中の ppm レベルまでの TOC を分析する強力なツールを環境試験機関に提供します。PRIMACS ™ MCS は、EPA、ISO、NEN-EN 13137、US EPA 9060 などの国際規制に準拠しています。

HTAccess

FORMACS™ HT／TN TOC／TN 分析装置は HTAccess により制御されます。この直感的に操作でき、フレキシブルなソフトウェアパッケージは、データ取得と装置制御に使用されます。

ルーチン分析のための使いやすいテンプレート、マルチポイント回帰、結果の自動除外、再計算、統計などを含み、CLP や 21 CFR part 11 などの広範な QC プロトコルが利用できます（パスワード保護と監査証跡を含む）。最終結果は、ユーザー定義可能なレポート形式を使用して印刷したり、さらなるデータ処理のためにLIMSにエクスポートすることができます。